ここのマンションには、少し変わった仮族と、見栄っ張りな家族が住んでいます。
私・佐久間栄子は3人家族です。
母は、Webデザイナーをしています。
有名な賞をとったとかなんとか・・・。
父は、画家です。
家に画材はないし、書いてるところを見たこともないですが…。
私は清鸞高校に通う高校1年生です。
制服可愛いんですよ。
私の家には、少し変わったルールがあります。
小学校の時に連絡帳って書きませんでしたか?
私たちは毎日、1日の出来事をノートに書いて母に提出します。
母からは赤ペンで助言が書かれます。
ま、助言というより指示なんですけどね。
ほら、今日も書かれています。
『あの子と仲良くなりなさい』
あの子というのはお隣の同級生・黒崎美湖のこと。
北高に通っているらしい。
美湖の母は、お花教室を開くためにSNSに力を入れているみたいで、Webデザイナーの私の母は、いろいろ教えてあげているみたい。
ちょっとプライド高めw
美湖の父は、ハゲで小太り。
私の仮族とは違う、普通の家族っぽい。
ということで、私は仲良くしてたんだけど、お母さんからの赤ペンでこんなことが書かれていたので、なんだか時間が無駄だったみたい。
『あの子に嫌われなさい』
好きでも嫌いでもないからさ、別にいいんだけど、うちのお母さんは何をしたいんでしょうかね。
あなたがこの本を読んだら、私たちに違和感を覚えるでしょう。
でも私たち仮族なんでw
感想
すごく惹きこまれた。早く読み進めたくて、たまらなくなる。
時間の関係で一気読みはできなかったけど、まとまった時間があったら、ご飯食べるの忘れるくらい読み続けたと思う。
長編ミステリーらしいけど、長編だなんて感じないから。だってあっという間なんだもん。無駄な描写0だから!
どういうこと?この違和感なに?どういう心理?という感じで???の連続。
最後は「なるほど~」………。あ、
って感じ(伝われ)
この世界は因果応報なんですよ。
これでは解決にならないんだなって、なんだか教わった感じ。
胸糞感は少なかった。衝撃は大きい。ちょっと残酷。
気持ちがわかる人多いと思う。
黒い気持ちを代弁してくれてるような感じ。
ちょっとネタバレかもしれないけど、タイトル『仮面家族』も私たちを騙す1つの材料になってるからね。
私が騙されやすいだけなのかもしれないけどw
母親は高校1年生の娘に毎日詳細な日記を書かせると、「助言」と称して彼女がやるべきことを命令してくる。
隣に住む女子高生と仲良くなれと指示したかと思うと、嫌われろと言ったり。
「新しい父親」は母親よりかなり年下で画家らしいのだが、家来のようにすべて言いなりだ。
ふたりを支配下に置くのは、いったいどんなたくらみがあるのか!?
その狂気にも似た行動には驚愕の理由があった……。
新鋭の描く長編ミステリー!
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